キャリカク四日市駅オフィス

こんにちは、最近すっきりしない天気が多いですね。

お洗濯する機会を逃しまくっています。

今日は私が初めてキャリカク四日市に来た時に言われてびっくりしたことをお伝えしようと思います。

その前に自分の過去を少し話させてください。

私は、『職業』にするための技術がありませんでした。

高校のころから接客業をし続けていました。

そこで学んだことはたくさんあります。

しかし、手につく職、と言われたら何の資格も持っていませんでした。

母親が奨学金を使い込んで大学を除籍になり、そこからは本当に地獄の日々でした。

小さいころからの話をすると大抵の人に「自分よりずっと大変な思いをしてる人がここにいた」と言われていました。

親から逃げるために埼玉から愛知へ引っ越して数年した頃、正社員として働いたことが無いことに焦りを感じて就職活動を行いました。

そこで正社員としての就職のために三重にきて、そこがいわゆるブラック企業で、治りかけた精神疾患をさらに悪くして入院、……と、急いでも何も得られないという、なんとも虚しい結果だけが残りました。

様々な経緯を経て救護施設に入居し、「はやく独り立ちしたい」とグループホームで生活をすることを選択しました。

その際に、作業所に通わなければいけないといわれ、支援員さんに2023年9月にオープンするという作業所を紹介されました。

それが「キャリカク四日市」だったのです。

何度かの体験を経て同年12月末にやっと入居になり、キャリカク四日市では丁度月に一度のお茶会を行う所だったので、参加させていただきました。

その際社長と話す機会があったのですが、最初社長だとすら気が付きませんでした。

初めましての会話が「え、なにそれ？」だったからです。

…わけがわかりませんよね。

私もわかりませんでした。

私はスマホで絵を描いてお茶会まで暇をつぶしていただけだったのですから。

そこから社長（他職員さんに紹介されるまで利用者の一人だと思っていましたが…(笑)）からの怒涛の質問を受けました。

ほぼ「スマホでこんな絵を描ける技術があるなんて！」という旨の「わけわかんない！」という言葉の嵐でしたが、それでも褒めていただけるのはうれしかったです。

それから職員さんのうちの一人に「この子すごいよ！」と紹介され、私が目を白黒させている間に「絵が描けて、文章も書けて、音楽もできる！どうやったらこの子の才能を活かせるんだろうね？」と職員さんに言っていたのです。

すごく驚きました。

自分が「ただの趣味に過ぎない」「自分より上手な人はもっといる」と思っていた分野を、仕事として活かそうと、他人が真っ先に悩んでくれました。

今までそんなこと言われたことが無いし、実際に小説家になりたいと進学先を文学部だと先生に行った際に「あなたは長女なんだしそんな場所よりちゃんとした職業に突けるようにしなさい」と全否定されたからです。

私の夢を、誰一人として今まで応援してくれる人はいませんでした。

なのに、これは素晴らしい能力だ、と賞賛してくれる人が目の前に現れました。

そしてそれを否定する人は、キャリカク四日市には一人もいませんでした。

今、私は得意な絵を描いたり、こうやって文章を自分で考えて書いたりして、生活しています。

まだほかの利用者さんのように『人生がすごく楽しくてたまらない！』というわけではなく、時々鬱屈とした日々を過ごすことも多くあります。

しかし、私を肯定してくれるこの場所は、私にとって、30歳にしてやっと見つけた居場所であり、自分の夢のために思う存分動ける場所でもあるのです。

思い悩みながら、それでもここに通える。

何もかも投げ出したくなる時もあるけど、それでも、自分自身の夢のために、自分の持つ強みを肯定してくれた人たちのために、通い続けていられます。

『キャリカク四日市』とは、そういう場所なのです。

これを読んでいる画面の先のあなたが何かに迷って、自分に何も魅力がないと思っているのなら、一度でもいいから、来てみませんか。

あなたには合わないかもしれませんし、もしかしたら合うかもしれません。

それは私にはわからないですが、来てみる価値はあると思います。

自分を含めたあらゆる人を信用することが出来ない自分でも、ここに通えている事実がここにあります。

会える日を、お待ちしていますね。