意外と歴史が古い⁉椿について
あなたは、日本の花「椿」を知っていますか？
名前や写真で見たことがあるなど、意外と知名度が高いですよね。
実は、椿は万能性の高い植物なんです！
観賞用に育ててもよし、美容に使っても効果的になっています。
この記事では、国外でも人気のある「椿」について、紹介していきますよ。
雑談のネタに困った方は、是非読んでみてください。
目次
椿って何？
椿の歴史
椿の特色とは？
椿って何に使われているの？
椿は日本を代表する花！
椿って何？
椿とは、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。
花の鑑賞以外にも食べたり、美容や薬にも使えます。
和名ヤマツバキで、由来は諸説あるようです。
植物学的に呼ばれる「ヤブツバキ」の別名として、「椿」と呼ばれています。
日本国外以外では、台湾や朝鮮半島の一部などにもありますよ。
ヤブツバキの中国名は、「紅山茶(こうさんちゃ）」です。
椿の西洋での呼び名は、「カメリア ジャポニカ」となっています。
日本原産の植物で、野鳥に蜜を吸わせて花粉のやり取りをする鳥媒花です。
常緑性の低い木で高さは5〜10メートル、高いものでは15メートルになることもあります。
椿の歴史
椿の歴史としては、縄文時代の遺跡から椿を加工したくしが出ています。
日本書紀にも椿は出てきますし、万葉集には椿モチーフの歌が9首ありますよ。
梅や桜などの題材に比べると存在感が薄いですが、さまざまな文献に少しだけ出てきます。
室町時代まで注目されていませんでしたが、足利義政の時代から注目が集まったようです。
豊臣秀吉は茶の湯に椿を好んで使用し、茶道において重要なものになりました。
江戸時代に椿は品種改良され、二代将軍徳川秀忠が椿を愛用します。
西洋では17世紀末に園芸目的で紹介され、好まれ品種改良されました。
19世紀に作られた「椿姫」で、主人公の好きな花として出てきます。
のちにオペラとして上演された「椿姫」は、一度失敗して大人気作品となりました。
椿の特色とは？
椿は、古くから品種改良がおこなわれてきました。
とくに盛んだったのは江戸時代で、公家や武家、庶民にも愛されたようです。
椿の木の皮は、褐色で黄色を帯びたものや灰色のものが多い特徴があります。
花が咲くのは2月から4月（冬から春）で、早咲きの椿は冬に咲きますよ。
花の色は赤や赤紫がほとんどで、花弁は5枚です。
椿の実は丸くて、9月から11月に成熟します。
華やかで冬でも緑が楽しめることから、ヨーロッパなどでも親しまれました。
ヨーロッパでの椿は分かりやすく豪華で、華やかなものが多いです。
ヨーロッパでは、「椿姫」が小説として出版されました。
椿って何に使われているの？
椿は観賞用だけでなく、美容や材木などにも利用されています。
日本の椿で大きいものは切られて、屋久島にあるだけです。
特に大きな椿の木は貴重で入手困難なため、建物には使われません。
摩耗に強くすり減らないため、工芸品や細工に使用されます。
有名なものだと印鑑やくし、将棋の駒やそろばんの玉などがありますよ。
日本酒を作る材料に木の灰が必要で、椿の灰は最上級のものとされています。
ただし、椿は入手が難しいので、灰を使うのは困難でしょう。
椿油は椿の種を押しつぶして絞った油で、食用や髪などに使用されます。
現代では髪のトリートメント代わりとして、使用されることが多く人気も高いです。
椿は日本を代表する花！
この記事では、椿の歴史から特色まで紹介してきました。
椿が西洋にまで早い段階で知られていたのは、意外で驚きですね。
椿は桜などと同じで、日本を代表する花です。
知らない情報が多くて、あなたのためになったのなら嬉しいです。
それでは、またの機会にお会いしましょう。
