こんにちは。キャリカク一宮駅前　利用者のS.Kです。

2025年5月27日付のブログにて「調子が悪いとき、体調を崩したとき

の対処方法　WRAP　その①」で、WRAPとはなにか、その概要を書

かせて頂きましたが、今回からWRAPの５つ構成要素の利用方法につ

いて書かせて頂きます。

「WRAPの５つの構成要素」としては以下のようになります。

①元気な時に役立つ道具箱（Wellness Toolbox）

②自分が元気なときの状態

③注意サイン（Early Warning Signs）の認識

④調子が崩れたときのアクションプラン

⑤危機プラン（クライシス・プラン）

今回は「①元気な時に役立つ道具箱」について、書かせて頂きたいと思います。

＜元気な時に役立つ道具箱（リスト作成）＞

１．自分を元気にする活動や方法のリスト作成

・はじめに「元気な時に役立つ道具」のリストを作ります。

それは元気であるために、あるいは気分の優れないときに

元気になるために作るリストです。

自分で見つけたこともあるでしょうし、書物やグループ・

ディスカッションなどで、人から学んだ事もあるでしょう。

これらの道具を使って元気な時に役立つ道具箱を作ります。

・自分に合った元気になるための道具をたくさん思いつくことを

箇条書きにどんどん羅列して書くことが大切です。

・書き出したリストは、バインダーの表紙やパソコンの一番見やすい

ところにしまっておきましょう。

２．よく使われる元気になるための道具一覧

〇身体・心をリラックスさせるもの

・深呼吸、呼吸法

・ストレッチ、ヨガ

・お風呂にゆっくり入る

・マッサージを受ける。セルフマッサージ

・快眠のための工夫（決まった時間に寝る、スマホを遠ざける）

〇楽しみや気分転換

・音楽を聴く（気分にあった音楽）

・映画やドラマを見る

・好きな本や漫画を読む

・絵を描く、塗り絵、クラフトなどの創作活動

・散歩する、公園へ行く

〇人とのつながり

・信頼できる人に話をする

（家族、友人、仲間、サービス提供者など）

・WRAPグループやピアサポートに参加する

・誰かに感謝の言葉を伝える

・SNSを一時的に休む（自分を守る道具として）

〇自己表現・整理

・日記を書く（感情の整理、出来事の記録）

・気持ちを書き出す「感情のジャーナリング」

・WRAPノートを使って気づきを記録する

〇健康を意識する行動

・規則正しい食事

・水をしっかり飲む

・定期的な運動（ウォーキング、体操など）

・健康チェックを受ける

〇前向きな思考の支え

・ポジティブな言葉を自分にかける（アフォーメーション）

・小さな達成感を積み重ねる（ToDoリストにチェック）

・自分の価値を再確認するような活動（ボランティアなど）

３．使い方のコツ

・最初は思いつくままリストアップしていきます。

・他の人の道具も参考にしつつ、「自分にとって役立つか？」

を基準にします。

・状況によって使える道具が違うので、余裕があれば「調子が

よいとき」、もしくは「落ち込みかけているとき」など段階的

に整理すると役立ちます。

４．後書き

次回は「自分が元気なときの状態」について書かせて頂きます。　

「自分が元気なときの状態」のパートでは、こんなふうな感じでい

たいという、“いい感じ”の自分のイメージが思い浮ぶような、言葉の

リストを作ります。

写真や絵で思い出すこともできるでしょう。

例えば、「今日はいい日だ」と感じるときの自分、いつもの調子、本

来の自分の姿、あるいは「あんな感じでいられたら」という想像の自

分の状態かもしれません。こんなふうな感じでいたいという、“いい感じ”の自分のイメージが、行動プランをつくり、実行するときの指針となります。

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