2023年06月30日
アナボリックステロイドについて
皆さんこんにちは。
今回は筋トレ界隈最大の闇に踏み込みます。
アナボリックステロイドとは筋肉を増強する薬品でドーピングに使われます。
元は火傷などで体が弱った人の体力を回復させるために処方される医薬品でした。
皮膚科で処方されるステロイドとは全く別です。
(そもそもステロイドとはステロイド骨格という構造を持つ有機化合物の総称であり、単にステロイドと呼ぶこと自体が誤解を招くケースもあります)
たまにプロテインも筋肉増強剤だと勘違いしている人がいるそうですが、
プロテインは断じて筋肉増強剤ではありません。安心して飲んでください。
アナボリックステロイド(以下単にステロイドと呼ぶ)の使用に関して
なるべくフラットな視点で語っていきます。
使用するか悩んでいる方の一助になれば幸いです。
まずステロイド使用の違法性ですが現在の日本法だと違法ではないので、
使ったから警察が来て逮捕され刑事手続きにかけられるということはありません。
とはいえ、ステロイドを使用してドーピング検査に臨むと
確実に引っかかって場合によっては何らかのペナルティを課せられます。
さてステロイドの原理ですが分かりやすくいうと
筋肉を大きくするための工程を一部外注できるのです。
その工程ですが大雑把に言って
①筋トレすることで脳に「この筋肉大きくしたほうが良いぞ!」と思わせる
②脳が筋肉の合成を促すホルモンを作る
③摂取したタンパク質やその他の栄養が筋肉を大きくするのに使われる
という感じです。(このあたりのメカニズムは複雑でまだ完全解明にはいたっていません)
ステロイドを使うと②を外注出来て通常の筋トレでは到底作れないほどのホルモンが発生します。
これにより筋トレの効果を爆発的に引き上げるのです。
(正直筋トレしなくても使うだけで筋肥大しますが、
しっかりした筋トレと組み合わせると通常の筋トレではまず作れない体になれます)
ただし工程③から明らかなように十分な栄養がないと筋肉は作られません。
ステロイドを使うと筋肉の合成のために体内でタンパク質などの栄養が異常に使われます。
通常1日に必要なカロリーの2倍が最低ラインで
ステロイドの強さによっては3倍はカロリーを取らないといけないものもあるそうです。
特に大量のタンパク質を消費するので常に食事などから体内へ供給してやる必要があります。
ステロイドのデメリットは次回触れるとしてまずはその威力についてです。
勿論ステロイドの種類や用量で効果は変わってきます。
当然ながら強力なステロイドを大量に使うと健康上のリスクも跳ね上がるので、
体が壊れないようにそのあたりを調節している人も多いそうです。
(後述しますがリスクを抑えるケア剤も存在する)
こちらの研究によるとスタンダードなステロイドを
健康な男性61人に20週間したら筋肉量が8.9kg増えました。
通常の筋トレだと1年で筋肉が2kg増えたら大成功です。
この研究からステロイドを使うと大体通常の筋トレの10倍ほど筋肉が増えるとされています。
副作用が少ない代わりに効果も弱いステロイドもありますが、
効果が弱いといっても通常の筋トレとは比較になりません。
さらに脂肪燃焼に強いステロイドもあり、手っ取り早く痩せるためダイエットに使う人もいます。
さてメリットだけ聞くと夢のようですが、世の中そんな簡単にうまい話には出会えないものです。
後編ではそのあたりを話していきます。
また次回の記事でお会いしましょう。
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