キャリカク藤が丘駅前事業所

こんにちは。お盆休みも終わり、皆様いかがお過ごしですか。
私はこの間、大阪の天満天神繁昌亭という場所まで落語を聞きに行っていました。実は高校生の頃、アルバイトをしては新幹線に飛び乗って、ほぼ毎月大阪まで落語を聞きに行くという、よく分からないことをしていたんです。
今更ながら、そんな体力が私にもあったんですねえ……。若さって凄いです。
そして、ちゃんと落語を聞きに行くのはその時以来でした。懐かしくて、懐かしくてたまらなかったです。
ここの商店街の粉もの屋さんでいつも、「お嬢ちゃん名古屋から落語聞きに来たの？　すごいねえ、将来は落語家だね！」とか言われて、たこ焼きをいつも大量にサービスして貰ってたなとか、思い出もたくさん蘇りました。その店員さんは他のお客さんにも「この子は落語家の卵」と私を紹介していましたが、でも私、落語家になりたいなんて、言ったことありませんけどね！

けれど……あの頃からこれだけブランクがあって（何しろ当時から十年も経っていますから）、私はちゃんと落語を面白いと感じるのかな？とほんの少し不安もありました。でも、心配は無用でした。壇上に落語家さんが上がり、声を発したその第一声だけで、心の底から笑うことができました。おばあちゃんの家に帰ってきたような安心を感じながら。

当時の話を少しだけすると……高校時代は人との話し方が難しくて、人間関係にとても悩んでいました。どうやって自分のことを話せばいいのか分からない、そんな状態だったと思います。
でも、とあるきっかけで落語を聞くようになってから「あ、落語家さんを真似て話をすればいいんだ！」と気が付きました。そこから、私は人と話すことを恐れなくなったと思います。なにせ、話し方の先生は日本が世界に誇る伝統話術ですから。

今も、自分の話し方に、あの時聞いた落語は残っていると思います。もちろん、あの当時の大阪で受けた優しさも忘れていません。
例え人と話すのが苦手でも。例え人に進んで優しくできなくても。誰かの真似をするだけでいいから、とりあえずやってみることで世界は拓けてくるのかもしれません。
そして、そうしたことの延長上に……今日、キャリカクで過ごしている今の自分があるんだなあと思います。
これからもたくさんの影響を受けながら、それを咀嚼し、自分の糧としながら。このキャリカクでより良い未来に向かって歩んでいきたいものです。