2024年04月12日
卯月の「卯」はなんの「う」か
皆さんおはようございます、こんにちは、あるいはこんばんは。
わたし、がお送りさせていただきます。
近頃は春といえば、秋とセットにしてどこかへ行ってしまった。
などと言われるほど短い季節。
寒いのは苦手ですので、春や秋をクッションにして体を慣らしていきたいのですが。
気温が変わったと思えば梅雨入りが始まり、またすぐに暑くなるのでしょうか。
春用の服を選んでいる間に、今年もまた春が終わっていそうです。
せめて文字の上では季節を楽しむことにします。
アイスブレイクはこのあたりにして、本題に参りましょう。
今回のテーマは「卯月」。
4月の和風月名についてのお話です。
少し前には、縁起の良い話として2月3月を
一度にご紹介したので、
今回は1回分まるっと4月でお届けします。
それでは、どうぞ。
卯月の名前が示すように卯の花が咲く月、というのが良く知られている説です。
卯の花というとあまりピンとこない方もいらっしゃるでしょうか
卯の花はウツギという、背の低い木に咲く花で、
多くの花をつけ、木の一面を覆うように垂れる形で咲く花です。
狂い咲きと言われるほどに多くの花をつけるので、
自生しているウツギを見つけたらすぐに気が付くかもしれません。
また、「うづき」という読み方から。
稲を植える月、と書いて「うづき」。
「初(うぶ)」や「産む」が変化した形だとも言われています。
こちらの説は総じて、何かが始まる。という印象を思い起こさせますね。
春とは、そういう季節なのでしょう。
また、十二支では「卯」つまりウサギが4番目に来ることから、
という説もありますが。こちらはあまり一般的ではないようです。
卯の花の開花は初夏。5月~7月ごろに咲き始めます。
いまのご時世ですと、暖かい秋にも咲いてしまうことがあるので
目にする機会は多いのではないでしょうか。
日本全土に自生し、田畑の境界線として用いられることもあれば、
生け垣や観賞のために植えられていることもあるため。
実用から観賞まで。用途は様々です。
調理後のおからのことを卯の花とも呼びますが、
こちらは「卯の花のように白い」という由来でつけられたものなので
植物のウツギ、卯の花が使われているわけではないです。
卯の花の美しさは古くから親しまれており、
有名なところでは、
「枕草子」清少納言の一幕で、ホトトギスの鳴き声を聞きながら
卯の花の枝を一本持ち帰る場面があったり。
「万葉集」にも24首詠まれているほか。
編纂者である大伴家持も卯の花を好んで詠んでいた。という話もあります。
季節も、場所も、時代をも通じて親しまれる4月の名を代表する花の見頃を。
ぜひともご覧になってください。
といったところで、今回はここまでとさせていただきます。
実はわたし、学生の頃は卯月をウサギの月と勘違いしていた身でして。
4月に冬眠から出てきたウサギがよく獲れていたのかな。
なんて事を考えながら暗記していました。
よく考えなくても、ウサギは冬眠しないので、
俗説でもまったくそんな事はなかったのですが。
無知で語ることほど怖いことはありませんが、
無知で受験を助けられたので今回は引き分けにしておいてあげましょう。
それではまた次回、ご縁があればよろしくお願いします。
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